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月の満ち欠け(佐藤正午)

「月のように、死んで生まれ変わる。」月の満ち欠けのような、人のそういう生き方死に方はあるのか?瑠璃というひとりの女性の生まれ変わりを通して、生と死を問いかける作品。第157回直木賞受賞作品。

神さまが選ばせた二種類の死に方。ひとつは、自分は死んでも子孫を残す。もうひとつは、月のように、死んでも何回も生まれ変わる。三角と出会い三角を愛した瑠璃は、何度も生まれ変わる。だが、はたしてそれは瑠璃の幸せなのか?自分の愛する娘が誰かの生まれ変わりで、その誰かの想いを成就するためだけに生きているとしたら、両親にとっては悲劇だ。瑠璃自身は、本当にそれでいいのか?もっと違った人生を歩むことだってできるのに。年老いた三角と、小学生の瑠璃。そんなふたりが以前のように愛を育むことができるとは思えないのだが・・・。疑問なところもある。三角は、瑠璃が生まれ変わるとずっと信じ続けて長い時を過ごしていたのか?根本的なこととして、瑠璃の想いは生まれ変わりを起こさせるほど強いものだったのか?読んだ限りでは、それほどの想いを感じることができなかったのだが。
多くの人が絶賛しているが、私個人としては残念ながら、ストーリーや登場人物たちに共感できるところはなかったし、それほどの感動もなかった。



| ”さ” その他 | 20:13 | comments(0) | ゆこりん |


とるとだす(畠中恵)

長崎屋の主・藤兵衛が倒れた!どうやら、薬種屋たちが持ってきた薬を飲みすぎたためらしい。飲みすぎの原因が自分に関係することだと知り、跡取り息子の一太郎は父親を救うために奔走する。はたして、藤兵衛は回復することができるのか・・・?しゃばけシリーズ16。

父・藤兵衛が倒れ、一太郎も奮起せざるを得ない。藤兵衛の体から飲みすぎた薬をだすために、一太郎は神様にも頼ろうとするが・・・。
何だか、今までのしゃばけシリーズとはちょっと違う雰囲気の話だ。登場する者たちも、ひと味もふた味も違う。一寸法師や浦島太郎???長崎屋の主に強い恨み抱く恐ろしい狂骨なるものが登場したときには、「藤兵衛はどうなるのか!?」とぞっとした。
「マンネリ化だ。」「内容が分かりづらい。」などという感想もあるが、私はとてもよく考えられた話だと思った。けれど、残念なことにそれが面白さには結びついていないのではないだろうか。好き嫌いがはっきり分かれる作品になってしまったような気がする。このシリーズが大好きなので、次回作に期待したい。



| 畠中 恵 | 20:39 | comments(0) | ゆこりん |


セイレーンの懺悔(中山七里)

東京都葛飾区で女子高生誘拐事件が発生!女子高生は無残な遺体となって発見された。「犯人は誰なのか?」帝都テレビ”アフタヌーンJapan”の里谷太一と朝倉多香美は、不祥事の汚名を挽回すべくスクープを狙い奔走するのだが・・・。

「報道」の真の目的は何なのか?真実を皆に伝えることではないのか?自分たちの名誉のため?報道番組存続のため?視聴率のため?事件の真相を追う里谷と朝倉だが、やっていることは野次馬根性丸出しだ。人の心の中に、平然と土足で踏み込む。相手が傷つこうが嘆こうが怒ろうが、いっこうに構わない。挙句の果てに、大失態を引き起こす。視聴者が求めているのは、本当にこういう真実なのだろうか?この作品は、報道のあり方に一石を投じている。
一方、ミステリーとしてはどうかというと、それほどインパクトのあるものではなかった。本の帯に書かれた「慟哭のラスト16ページ」は、大げさ過ぎる。面白くないとは言わないが、「これは面白い!」とも言える作品ではなかった。



| 中山 七里 | 22:00 | comments(0) | ゆこりん |


秋山善吉工務店(中山七里)

火事で家と夫を失った景子は、息子二人を連れて夫の実家に身を寄せることになった。夫の父親は、昭和ひと桁生まれの、工務店を営む昔気質の大工の棟梁だった・・・。さまざまな問題を抱えながらも、家族として歩もうとする秋山家の人たちの物語。

いじめに遭う次男の太一、やくざ絡みの問題を抱える長男の雅彦、そしてクレーマーに悩む景子。解決という出口の見えない状況に置かれた3人を救ったのは、善吉だった。口は悪いが、人情に厚い。そして、曲がったことが大嫌い。「スーパーマンか!?」と思うほどの大活躍だ。どんな難題でも解決してしまう善吉はすごい!
そんな秋山工務店に、ある日刑事が訪れる。秋山家の火事に疑問があるというのだ。そこにはどんな真実が隠されているのか・・・。
「火事の問題も善吉が解決してくれるのではないか。」そう思いながら読み進めたが、想像通りとは言い難い展開だった。しかも、ラストには思いもよらぬできごとが待っていた。まさか、こういうことになるとは!!
いろいろな問題やミステリー要素が盛り込まれた作品だが、漫画みたいな部分もありあまり共感はできなかった。善吉のことも納得できない。すっきりとした終わり方でないのが残念だった。



| 中山 七里 | 21:06 | comments(0) | ゆこりん |


ひとめぼれ(畠中恵)

町名主の跡取り息子でお気楽者の麻之助には、同心の養子になった吉五郎という友がいる。最近、その吉五郎の様子がおかしい。どうやら、養子先の娘で吉五郎の許嫁の一葉との間に何かあるらしいのだが・・・。表題作「ひとめぼれ」を含む6編を収録。「まんまこと」シリーズ6。

札差の娘と揉めて上方に追いやられた男が復讐心を起こす話「わかれみち」、昔の約束が思わぬ波紋を引き起こす「昔の約束」、麻之助の亡き妻に似た娘・おこ乃に舞い込んだ三つの縁談を描いた「言祝ぎ」、火事場で麻之助が双子の男の子を救ったことから騒動に巻き込まれる話「黒煙」、なぜ男は行方不明になったのか?麻之助が真相を暴く「心の底」、そして表題作の「ひとめぼれ」。どの話も読みごたえがあった。
人生というのは、自分の思い通りにはいかないものだ。決まっているはずのものが、ひっくり返されることもある。人生に躓いた時の人の反応は様々だ。あのれの不甲斐なさを嘆き悲しんだり、相手を恨んだり、運命を呪ったり・・・。だが、順調な人生なんてこの世の中にはひとつもないのかもしれない。麻之助や吉五郎はこれからどう生きていくのか?
さまざまな人の心の中を描いていて、いろいろ考えさせられた。深い味わいのある作品だと思う。



| 畠中 恵 | 21:23 | comments(0) | ゆこりん |


桜風堂ものがたり(村山早紀)

大好きな銀河堂書店でずっと働き続けることができると思っていた。だが、思わぬできごとがあり、月原一製はそこを去らなければならなくなる。「自分の居場所はもうないのか?」打ちひしがれた一製だったが、ふとネットで知り合った老人が営む書店・桜風堂を思い出す。一製は桜風堂を訪ねるが、そこで彼が見たのは存続の危機にある書店の姿だった・・・。

一製は去ってしまったが、一製の想いを引き継ごうとする銀河堂書店の店長や店員たち。一方、一製は、桜風堂を何とか立ち直らせようと奔走する。いろいろな人たちの想いが、やがてひとつにまとまろうとする。その過程は感動的なはずなのだけれど、感動には至らなかった。描写が長々とくどい。きめ細やかな心理描写なら、ある程度長くても共感しながら読むことができる。けれど、そうではない。同じような描写が何度も出てきて、うんざりするところがあった。人物関係も都合がよすぎるところがあり、現実離れしている感があった。「読み手を感動させてやろう。」作者のそういう想いが強すぎると、かえって逆効果だと思うのだが。
評判がよく本屋大賞にノミネートされた作品なのだが、私個人としてはあまり面白く感じなかった。



| 村山 早紀 | 22:36 | comments(0) | ゆこりん |


花工房ノンノの秘密(深津十一)

札幌の小さな花屋「花工房ノンノ」で働く山下純平は、幼いころに臨死体験をしたことがあった。その純平が臨死体験で見たのと全く同じ景色を、同僚の細井が動画サイトで見たと言う。いったいどういうことなのか?そこには、意外な事実が隠されていた・・・。

母はガス中毒事故で亡くなったと聞かされていた。けれど、純平がそのことについて詳しく聞こうとすると、父はいつも機嫌が悪くなる。母の死は本当にガス中毒だったのか?また、純平の父は、純平が花工房ノンノで働くことをよく思っていない。その理由は?純平の臨死体験が映像化されていたのも謎だ。さらに、臨死体験の中で一面の青い花が一瞬にして赤い花に変わる光景の描写もインパクトあり謎ありで、読み手はどんどん物語の中に引き込まれていく。前半は謎だらけだが、後半はだんだんとそれらの謎が解き明かされつながっていく。臨死体験が出て来るので「不思議な話」だとばかり思っていたが、全く違った。意外なラストに驚かされた。こういうことだったのか!緻密に考えられたストーリーだ。
読み始めたら止まらなく、一気読みだった。楽しめる作品だと思う。



| ”ふ” その他 | 20:09 | comments(0) | ゆこりん |


銀行狐(池井戸潤)

「ぎんこうの あほどもえ てんちゅー くだす 狐」
ある日、銀行に脅迫文が届いた。それ以降、銀行には不可解なできごとが続いた。狐とは何者か?いったい目的は何か?そこには、驚くべき真実が隠されていた・・・。表題作「銀行狐」を含む5編を収録。

「銀行狐」は、融資と変額保険加入にまつわる話だ。素人では思いつかない、作者ならではの発想が面白かった。「人の恨みを買うようなことをするものではない。」とつくづく思う。
「金庫室の死体」は、インパクトがあった。なぜそんなところに死体が?誰が何のために老婆を殺したのか?犯人の身勝手さが腹立たしい。
「ローンカウンター」では、自分が知らない間にプライバシーをのぞかれる恐怖を描いている。自分の立場を悪用するのは、本当に許せない。
どの話も銀行にまつわる話で、読んでいて面白かった。普通に利用しているだけでは絶対に分からない銀行の裏側の話も、興味深かった。



| 池井戸 潤 | 21:52 | comments(0) | ゆこりん |


ピポクラテスの憂鬱(中山七里)

「アイドルの転落死は事故ではなかったのか?」
アイドルの死を転落事故と結論づけた警察。だが、コレクター(修正者)と名乗る人物のネットへの書き込みが、その死に疑問を抱かせた。警察からの協力を依頼された浦和医大法医学教室だったが・・・。「堕ちる」を含む6編を収録。「ピポクラテスの誓い」シリーズ2。

「普通死だと思われているが、実は事件性のある死かもしれない・・・。」
それを証明するためには解剖するしかない。だが、司法解剖はお金がかかる。しかも、予算は限られている。浦和医大法医学教室の、型破りな光崎、外国人の準教授・キャシー、個性的なそのふたりに鍛えられている真琴。おなじみの3人に、これまた個性的な刑事・古手川が絡んでくる。コレクターの書き込みに右往左往しながら、真琴や古手川たちは徐々にコレクターの真意に迫っていく。短編集だが連作となっていて、少しずつ真実が見えてくるのは興味深い。単に自殺だと思われていたのに、実は・・・。そういう意外性もあり、なかなか面白かった。



| 中山 七里 | 22:22 | comments(0) | ゆこりん |


花桃実桃(中島京子)

花村茜、43歳独身。その彼女が、会社を辞め、急逝した父が遺したアパートの大家になった。そのアパートで暮らすのは、ちょっと変わった人たち・・・。茜とアパートの住人たちが織りなす心温まる物語。10編を収録。

このアパートの住人達は、ひと味もふた味も違う。父の愛人がいたり、整形マニアがいたり、中にはこの世のものではない人も・・・。そんな奇妙な住人たちに囲まれて暮らす茜だったが、ずっと疎遠になっていた父の姿がおぼろげながらわかってくる。父が何を考えどう生きてきたのか、それを知ることにより茜自身も少しずつ変わり始める。「自分にとっての幸福とは何か。」それが分かった時、手にしたさやかな幸福をずっと大切にしようと決心する。
大きな刺激があるわけではない。なんだかふわふわとした感じの話だったが、読んでいて楽しかった。読後、心にほのぼのとしたものが残る、心地よい作品だった。



| ”な” その他 | 22:28 | comments(0) | ゆこりん |