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守教(帚木蓬生)
  

厳しい日々の暮らし。百姓たちは、心のよりどころを求めキリシタンになった。だが、戦国時代には布教に熱心だった権力者たちも、時代が移り変わるにつれしだいに考えを変えていく。そしてついに、禁教令が!史実をもとにした、命を賭けてキリスト教を信じ続けた人々の記録。

戦国時代に伝来したキリスト教は、またたく間に日本に広まっていく。その教えに共感したのは一般民衆だけではない。時の権力者も大勢いた。
「自分たちの存在を認めてくれる教え。」
それは、九州にある村々の人たちにも生きる力を与えた。日々の暮らしの生きがいとなった。だが、時代は変わり、キリスト教徒に対する厳しい弾圧が始まった。棄教を迫る激しい拷問。転ぶ者、殉教する者・・・。人々の間に動揺が走る。けれど、彼らは信仰心を捨てなかった。ひそかに信仰は守られた。禁教令が出されてから開国まで、それは延々と続ていった。
「自分たちの信念を貫きとおす!どんな迫害にも負けない!」
信仰とはこれほど人に勇気と力を与えるものなのか!読んでいて胸が熱くなる。
重みのある話で感動的な場面もあったが、淡々と述べられる状況説明のような描写も多くて、とても読みづらかった。面白いという話ではないけれど、こういう歴史があったのだということを、多くの人に知ってもらいたいと思う。



| 帚木 蓬生 | 22:23 | comments(2) | ゆこりん |


最後の晩ごはん 小説家と冷やし中華(椹野道流)

深夜に営業する定食屋「ばんめし屋」。常連客の小説家・淡海五朗には、誰にも言えない心の傷があった。そのために冷やし中華は決して食べなかったのだが・・・。最後の晩ごはんシリーズ2。4編を収録。

ねつ造スキャンダルがもとで芸能界から姿を消した海里だが、しだいに「ばんめし屋」の暮らしに慣れてくる。料理も積極的に覚えようと努力している。そんな海里だが、かつての後輩が訪ねてきたり、芸能記者に居場所を知られ押しかけられたりと、心穏やかではない。「まだ役者に未練がある。けれど、それはかなわない。」心の葛藤が痛々しくもある。
一方、冷やし中華断ちしている常連客の小説家・淡海には、とりついている幽霊が・・・。海里は、どうしていつも幽霊が淡海と一緒なのか、その理由を突き止めようとする・・・。
人が心の中に抱えているさまざまな悲しみや苦悩。今回も、作者はそれをていねいに描いている。登場人物の心理描写が細やかだ。なので、読んでいて感情移入してしまう。つらくても、苦しくても、悲しくても、人は前を向いて生きなければならないのだ。
今回も面白かった。心の中にほのぼのとしたものが残った。



| ”ふ” その他 | 19:24 | comments(0) | ゆこりん |


最後の晩ごはん ふるさととだし巻き卵(椹野道流)

イケメン俳優として順調に歩んでいたはずの海里だったが、あるねつ造スキャンダルがもとで活動を休止せざるを得なくなった。だが、ふるさとに戻っても彼の居場所はなく・・・。絶望する彼を救ったのは、定食屋を営む留二だった。最後の晩ごはんシリーズ1。

行くあてのない海里を救った留二。彼の営む定食屋は、夜に開店し、始発が走る頃に閉店する。何だか、ちょっと不思議な定食屋だ。だが、不思議なのはそれだけではなかった。お客は普通の人間だけではない。時には幽霊も!海里には霊感のようなものがあった。幽霊が見えるのだ。なぜ幽霊は定食屋に現れるのか?留二や海里の温かな心が、幽霊になった者たちが抱える切ない思いに寄り添う。そして、そこで出されるおいしい料理が、彼らの心を癒していく。
読んでいると心がほのぼのとしてくる。海里の今後も気になるし、留二という人間も気になる。そして、眼鏡の付喪神ロイドのことも。シリーズで10巻あるが(2019.3.18現在)、これから少しずつ読み進めようと思っている。



| ”ふ” その他 | 23:55 | comments(0) | ゆこりん |


クール・キャンデー(若竹七海)

渚の兄・良輔の妻が、ストーカーを苦にして自殺を図った。一命は取りとめたと思った矢先、容態が急変して亡くなってしまう。時を同じくして、ストーカーだった男も謎の死を遂げる。警察は、ストーカーだった男を殺したのは良輔ではないかと疑い始めたのだが・・・。

兄・良輔の無実を晴らすべく、渚は行動を開始する。ストーカーだった男を殺したのはいったい誰なのか?徐々に明らかになる真実には、「そういうことだったのか!」と驚かされた。けれど、本当の驚きは、最後の最後に用意されていた。ラスト1行は、全く予想外だった。
軽いタッチで書かれていてさらさら読めるミステリー作品だと思っていたが、実は、巧みなストーリー展開で伏線もあり、実に濃厚な作品だった。
それにしても・・・。人は、心の中で何を考えているのか分からない怖い生き物なのだと、あらためて感じた。決して、見かけだけで判断してはいけないのだ。



| ”わ” | 22:48 | comments(0) | ゆこりん |


西一番街ブラックバイト(石田衣良)

池袋の雑居ビル。その最上階の8階から屋上に通じる外階段から、若い男が飛び降り自殺を図った。彼は、急成長しているOKカレーという飲食チェーン店の従業員だった。無能呼ばわりされ、退職を強要されていた。だが、この企業は、サービス残業、賃金未払い、長時間労働などが問題になっているブラック企業だった・・・。表題作「西一番街ブラックバイト」を含む4編を収録。IWGP(池袋ウエストゲートパーク)シリーズ12。

ブラック企業問題は、現実にも同じようなことがあったので読んでいて胸が痛かった。残念だが、この問題は完全には無くならないと思う。でも、いつかは無くなってほしいと切に願う。
「ユーチューバー@芸術劇場」は、時代の世相を色濃く反映している。再生回数を増やすためにはなんでもやる・・・にはならない。物事には限度というものがある。限度を超えたときに自分の身に降りかかる災難にどう対処すべきか、そのことも充分に考えて行動したほうがよさそうだ。
どの話も興味深く読んだ。時代の流れの中、タカシとマコトはこれからどう生きていくのか?どこへ行こうとしているのか?このシリーズから目が離せない。



| 石田 衣良 | 21:23 | comments(0) | ゆこりん |


憎悪のパレード(石田衣良)

メガホンからの叫び声。「中国人は池袋から出ていけ!」
今回のマコトの仕事は、どういうわけかそんなヘイトスピーチを行うデモの護衛だった。だが、そのヘイトスピーチの裏には、ある恐るべき企みが潜んでいた・・・。IWGPシリーズ11。

果物屋であり、ライターであり、トラブルシューターであるマコトは、Gボーイズのキング・タカシとともに、池袋の街のトラブルを解決していく。今回も、さまざまなトラブルがマコトに持ち込まれる。ヘイトスピーチ、脱法ドラッグ、パチンコ屋のゴト師問題、ノマドワーカーの災難・・・。今の世相を色濃く反映している話もある。これらさまざまなトラブルをマコトたちはどう解決していくのか?いつもながら、その解決方法は読んでいて楽しいし、ワクワクしてくる。中には、「そこまでやるか!」と思うようなものもあるが。
久しぶりにこのシリーズを読むことができてよかった。これからのGボーイズの活躍にも期待したい。



| 石田 衣良 | 21:45 | comments(0) | ゆこりん |


昨日がなければ明日もない(宮部みゆき)

杉村三郎が間借りしている竹中家は三世代同居の家だ。その竹中家の一員の中学生の有紗から、杉村は相談を受ける。小学生の時に同じクラスだった問題児・朽田漣の母・美姫が、探偵である杉村を紹介してくれと言っているのだ。杉村は美姫に会うことにした。だが、美姫はとんでもない女性だった・・・。表題作「昨日がなければ明日もない」を含む3編を収録。杉村三郎シリーズ5。

「昨日がなければ明日もない」に登場する美姫は、身勝手な人間だった。どうしようもないくらい。身内でさえ手を焼いていた。周りの人間をどんどん不幸にしていく。そんな人間だ。いったいどうなっていくのかと思ったが、ラストは後味が悪かった。
だが、これ以上に後味が悪かったのが「絶対零度」だ。悪意のある人間は、人の尊厳さえも平気で踏みにじる。あまりの無謀さに、読んでいて言葉もない。暗すぎる、救いがない、後味が悪い・・・。どんな言葉を並べても、この話のひどさは語れない。作者はどうしてここまでひどい話を読ませようとするのか。気分が悪くなり、トラウマにさえなりかねない。読むのを途中でやめようと思ったほどだ。
杉村三郎シリーズは、平均して暗い話が多い。だが、今回の話は個人的に受け入れられない。このシリーズはこれからも続くと思うが、こういう内容の話が多いのなら読み続けようとは思わない。



| 宮部 みゆき | 22:10 | comments(0) | ゆこりん |


悪徳の輪舞曲(ロンド)(中山七里)

母・郁美が再婚した夫を自殺と見せかけて殺した?母の弁護を依頼するために、妹・梓が30年ぶりに御子柴礼司に会いに来た・・・。容疑を否認する郁美。御子柴は彼女をどう弁護するつもりなのか?真実の行方は?御子柴シリーズ4。

過去に御子柴が起こした事件が、何十年たっても家族に暗い影を落としている。御子柴のせいで人生が変わってしまった家族。特に梓は、自分の人生をめちゃめちゃにした兄・御子柴をかなり恨んでいた。御子柴が事件を起こす前、いったい御子柴の家族関係はどんなふうだったのだろう?御子柴に対する父や母の愛情が欠けていたとは、どうしても思えないのだが・・・。
兄を恨んでいた梓だが、それでも母を救うために御子柴のもとを訪れる。容疑を否認する母・郁美・・・。御子柴は、郁美を弁護することを決意し、郁美に関する様々な事実を積み上げていく。そこから見え始めた真実。だが、真実の裏にはさらなる残酷な真実が隠されていた!
今回も、ラストで作者に驚かされた。そんな真実が隠されていたとは!このことが、これからの御子柴の人生にどんな影響を与えるのだろう。今後の展開がとても楽しみだ。



| 中山 七里 | 21:41 | comments(0) | ゆこりん |


沈黙のパレード(東野圭吾)

突然行方不明になった女性が、数年後に遺体となって意外な場所で発見された。容疑者は、かつて少女殺害事件で無罪となった男だった。だが、今回もその男は証拠不十分で釈放された。失意の遺族の前に堂々と現れた容疑者だった男に、街中の者が憎悪の目を向けた。そして・・・。
「探偵ガリレオ」シリーズ9。

秋祭りの当日、容疑者だった男が死んだ。死因は、事故?他殺?殺されたとしたら、いったい誰がどんな方法で?湯川、草薙、内海は、事件の真相を追い求める・・・。
秋祭り当日はたくさんの人でにぎわっていた。その人たちが男の死とどういうふうに関わっていたのかが次第に明らかになる。彼らの何げない行動のひとつひとつがつながると、思いもよらない結果が!それは、求めていた真実なのか?そう思った瞬間に、事態は思わぬ方向へ・・・。
巧みなストーリー展開だと思う。読み手を引きつける力がある。映像化すると面白いと思う。いや、作者は最初から映像化を意識してこの作品を書いたのかもしれない。きっとそうだ。



| 東野 圭吾 | 22:23 | comments(0) | ゆこりん |


スイート・ホーム(原田マハ)

「大阪・梅田から山手を走る電車に乗り、駅前のバス乗り場からバスに乗ってください。ふたつめのバス停で降りた先にお店はあります。」
「スイート・ホーム」という名の小さな小さな洋菓子店を舞台に繰り広げられる心温まる物語。

地元で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」。家族で営むその店にはいろいろな客が訪れる。みなそれぞれにさまざまな思いを胸に抱えている。でも、美味しい物は人を幸せにする力がある。それが、心をこめたものであればあるほど・・・。近所にこんな素敵なお店があったらいいのにと思う。
大きな問題はない。大きな事件も起こらない。そして、この小説に登場するのは、困っている人をそっと包み込む優しさを持った善人ばかりだ。非現実的だと言う人もいるが、私はそれはそれでいいのではないかと思う。読んでいると気持ちが穏やかになる。ほのぼのとしてくる。そして、読後感も悪くない。心が癒されるあたたかな作品だと思う。



| 原田 マハ | 22:35 | comments(0) | ゆこりん |