トップページへ♪
MY SITE & MAIL

トップページへ♪ メール♪
ホームページです♪
日記のblogです♪

SELECTED ENTRIES
RECENT COMMENTS
CATEGORIES
My Book
日本の作家
<あ行> ------------ <か行> ------------ <さ行> ------------ <た行> ------------ <な行> ------------ <は行> ------------ <ま行> ------------ <や行> ------------ <ら行> ------------ <わ行> ------------ <その他> ----------
海外の作家
おっ!本♪
Search this site.

PROFILE
OTHERS
MOBILE
qrcode

昨日がなければ明日もない(宮部みゆき)

杉村三郎が間借りしている竹中家は三世代同居の家だ。その竹中家の一員の中学生の有紗から、杉村は相談を受ける。小学生の時に同じクラスだった問題児・朽田漣の母・美姫が、探偵である杉村を紹介してくれと言っているのだ。杉村は美姫に会うことにした。だが、美姫はとんでもない女性だった・・・。表題作「昨日がなければ明日もない」を含む3編を収録。杉村三郎シリーズ5。

「昨日がなければ明日もない」に登場する美姫は、身勝手な人間だった。どうしようもないくらい。身内でさえ手を焼いていた。周りの人間をどんどん不幸にしていく。そんな人間だ。いったいどうなっていくのかと思ったが、ラストは後味が悪かった。
だが、これ以上に後味が悪かったのが「絶対零度」だ。悪意のある人間は、人の尊厳さえも平気で踏みにじる。あまりの無謀さに、読んでいて言葉もない。暗すぎる、救いがない、後味が悪い・・・。どんな言葉を並べても、この話のひどさは語れない。作者はどうしてここまでひどい話を読ませようとするのか。気分が悪くなり、トラウマにさえなりかねない。読むのを途中でやめようと思ったほどだ。
杉村三郎シリーズは、平均して暗い話が多い。だが、今回の話は個人的に受け入れられない。このシリーズはこれからも続くと思うが、こういう内容の話が多いのなら読み続けようとは思わない。



| 宮部 みゆき | 22:10 | comments(0) | ゆこりん |


悪徳の輪舞曲(ロンド)(中山七里)

母・郁美が再婚した夫を自殺と見せかけて殺した?母の弁護を依頼するために、妹・梓が30年ぶりに御子柴礼司に会いに来た・・・。容疑を否認する郁美。御子柴は彼女をどう弁護するつもりなのか?真実の行方は?御子柴シリーズ4。

過去に御子柴が起こした事件が、何十年たっても家族に暗い影を落としている。御子柴のせいで人生が変わってしまった家族。特に梓は、自分の人生をめちゃめちゃにした兄・御子柴をかなり恨んでいた。御子柴が事件を起こす前、いったい御子柴の家族関係はどんなふうだったのだろう?御子柴に対する父や母の愛情が欠けていたとは、どうしても思えないのだが・・・。
兄を恨んでいた梓だが、それでも母を救うために御子柴のもとを訪れる。容疑を否認する母・郁美・・・。御子柴は、郁美を弁護することを決意し、郁美に関する様々な事実を積み上げていく。そこから見え始めた真実。だが、真実の裏にはさらなる残酷な真実が隠されていた!
今回も、ラストで作者に驚かされた。そんな真実が隠されていたとは!このことが、これからの御子柴の人生にどんな影響を与えるのだろう。今後の展開がとても楽しみだ。



| 中山 七里 | 21:41 | comments(0) | ゆこりん |


沈黙のパレード(東野圭吾)

突然行方不明になった女性が、数年後に遺体となって意外な場所で発見された。容疑者は、かつて少女殺害事件で無罪となった男だった。だが、今回もその男は証拠不十分で釈放された。失意の遺族の前に堂々と現れた容疑者だった男に、街中の者が憎悪の目を向けた。そして・・・。
「探偵ガリレオ」シリーズ9。

秋祭りの当日、容疑者だった男が死んだ。死因は、事故?他殺?殺されたとしたら、いったい誰がどんな方法で?湯川、草薙、内海は、事件の真相を追い求める・・・。
秋祭り当日はたくさんの人でにぎわっていた。その人たちが男の死とどういうふうに関わっていたのかが次第に明らかになる。彼らの何げない行動のひとつひとつがつながると、思いもよらない結果が!それは、求めていた真実なのか?そう思った瞬間に、事態は思わぬ方向へ・・・。
巧みなストーリー展開だと思う。読み手を引きつける力がある。映像化すると面白いと思う。いや、作者は最初から映像化を意識してこの作品を書いたのかもしれない。きっとそうだ。



| 東野 圭吾 | 22:23 | comments(0) | ゆこりん |


スイート・ホーム(原田マハ)

「大阪・梅田から山手を走る電車に乗り、駅前のバス乗り場からバスに乗ってください。ふたつめのバス停で降りた先にお店はあります。」
「スイート・ホーム」という名の小さな小さな洋菓子店を舞台に繰り広げられる心温まる物語。

地元で愛される小さな洋菓子店「スイート・ホーム」。家族で営むその店にはいろいろな客が訪れる。みなそれぞれにさまざまな思いを胸に抱えている。でも、美味しい物は人を幸せにする力がある。それが、心をこめたものであればあるほど・・・。近所にこんな素敵なお店があったらいいのにと思う。
大きな問題はない。大きな事件も起こらない。そして、この小説に登場するのは、困っている人をそっと包み込む優しさを持った善人ばかりだ。非現実的だと言う人もいるが、私はそれはそれでいいのではないかと思う。読んでいると気持ちが穏やかになる。ほのぼのとしてくる。そして、読後感も悪くない。心が癒されるあたたかな作品だと思う。



| 原田 マハ | 22:35 | comments(0) | ゆこりん |


花だより(高田郁)

数々の困難を乗り越え、幸せをつかみ大阪に戻った澪。澪のほかに、あさひ大夫、つる屋の店主・種市、御膳奉行・小野寺数馬など、澪に関わる人たちのその後を興味深く描いた作品。みをつくし料理帖シリーズの特別巻。

みをつくし料理帖シリーズは本当に面白かった。夢中になって読んだ。文庫本で10巻あったが、あっという間に読んでしまった。この作品は、そのシリーズの特別版だ。この本が出たと知ったときは、とてもうれしかった。みをつくし料理帖シリーズに登場する人たちのその後を知ることができるからだ。
源斉と澪の結婚生活、生家の再建を果たしたあさひ大夫こと野江のその後、澪と結ばれることのなかった御膳奉行・小野寺数馬と妻・乙緒の日常、つる屋の店主・種市のこと・・・。知りたかったことばかりだ!
住んでいるところが離れていても、置かれている立場が違っていても、人と人との絆は決して切れることはない。そのことが分かってホッとした。
心がほのぼのとしてくる作品だった。できるなら、また、彼らのその後を読んでみたいと思う。



| 高田 郁 | 21:02 | comments(2) | ゆこりん |


下町ロケット ヤタガラス(池井戸潤)

ギアゴーストの危機を救い順調に関係が築けると思っていた佃だが、社長の伊丹は佃製作所を裏切りダイダロストとの提携に踏み切る。伊丹とダイダロスの社長・重田との因縁とは?また、伊丹と決別した島津は?一方、帝国重工の財前が立ち上げた新たなプロジェクトにも、暗雲が立ち込める。佃航平は、さまざまな難問に立ち向かうことになるのだが・・・。下町ロケットシリーズ4。

日本の農業問題に取り組もうとする財前。そんな財前とともに、新たな分野に乗り出そうとする佃。だが、事は思う通りには進まない。立ちはだかる数々の難問。そして、”敵”とも思える人物の存在。それぞれの思惑が絡み合い、激突する。はたして解決策はあるのか?ページをめくる手が止まらなかった。
佃製作所の問題、財前や帝国重工の社長・藤間の問題、そして家業を継ぐために佃製作所を去った殿村の問題・・・。作者は巧みにそれらをまとめあげ、解決に導いていく。お見事!
企業は利益を追求しなければならない。だが、それだけではダメだ。人の役に立つものを作る。人が喜ぶものを作る。その心を忘れないでほしいと思う。
読後は爽快感が残る。とにかく面白い作品だった。



| 池井戸 潤 | 21:40 | comments(0) | ゆこりん |


むすびつき(畠中恵)

「実は一人、生まれ変わる前の若だんなかもって、思える人がいたんです。」
その人は、鈴彦姫の鈴が納められている五坂神社の元神主・星ノ倉宮司だという。鈴彦姫のこの発言に、長崎屋の若だんな・一太郎は興味を示した。そして、星ノ倉宮司について調べることにしたのだが・・・。表題作「むすびつき」を含む5編を収録。しゃばけシリーズ17。

妖は何百年も生きる。だが、人の寿命は妖から比べるとはるかに短い。一太郎と妖たちにも、いつかは悲しい別れが訪れる。一太郎が生まれ変わることを、妖たちは望むだろう。けれど、望み通りになる可能性は低い。人がまた人として生まれ変わるとは限らない。いつどこでどんなかたちで生まれ変わるのか、それは誰にも分からない。なので、生まれ変わったとしても、自分にとって大切な人とは再会できないかもしれないのだ。だからこそ、生きている今この時を大切にしなければならない。
今回の作品では「生と死」や「輪廻転生」が描かれていて、テーマとしては重かった。だが、安定した面白さがある。一太郎と妖の関係は今後どうなるのだろう?このシリーズから目が離せない。



| 畠中 恵 | 22:06 | comments(0) | ゆこりん |


下町ロケット ゴースト(池井戸潤)

帝国重工の業績悪化により、ロケットエンジン用バルブシステムの将来が危ぶまれる事態になった。佃製作所が次にチャレンジしたのが、トランスミッションのバルブシステムの開発だった。その過程で、佃はギアゴーストというトランスミッションメーカーの存在を知る。だが、順調にいくかに見えたバルブシステムの開発に思わぬ難問が立ちはだかった・・・。下町ロケットシリーズ3。

帝国重工の業績悪化に伴い、社長の藤間や財前の置かれている状況も悪くなっていく。ロケット開発にも暗雲が立ち込める。佃製作所が生き残りをかけて開発に挑んだトランスミッションのバルブシステムだが、それも順調にはいかなかった・・・。そして、ギアゴーストに突きつけられたのは、特許侵害の賠償問題・・・。次から次へと難問がふりかかる。
だがこの作品は、佃製作所より、ギアゴーストについての話という色合いが濃い。ラストも中途半端だ。要するにこの作品は、次の作品「下町ロケット ヤタガラス」への布石になっているのだ。さまざまな難問は次の「ヤタガラス」で解決される。「ゴースト」は前編、「ヤタガラス」は後編、そういうふうになっている。
けれど、なんだかんだ言ってもこの作品は面白い。とても楽しめる作品だと思う。



| 池井戸 潤 | 22:24 | comments(0) | ゆこりん |


PK(伊坂幸太郎)

2002年ワールドカップ予選での日本対イラク戦。FWの小津が、PKを決める。「小津がPKをいれると、みんな勇気が湧く」という言葉に励まされ、脅しに負けることなく。そして、小説家も圧力に屈することなく自分の小説を世に出そうとする。また、政治家も、自分の信念を曲げずに行動しようと決心した。「PK」を含む3編を収録。

「PK」に登場する小津、小説家、政治家。この3人、一件関わりがないように見えるのだが、実は微妙につながっている。つながりは人だけではない。この作品に収められている3つの話、「PK」「超人」「密使」も微妙なつながりを見せる。しかも、時間を超越している!小さな決断、大きな決断、小さな勇気、大きな勇気・・・。それらが絡み合い、日常のできごとに奇跡を起こす。何が世の中の流れを変えるのか?何が人の運命を変えるのか?それは誰にも分からない。だが、伊坂は喜怒哀楽を絶妙に配合し、それを客観的に描くことにより、人の運命の不思議さを鮮やかに見せてくれた。
伊坂ワールドを楽しめる作品だと思う。読後感も悪くなかった。



| 伊坂 幸太郎 | 19:43 | comments(0) | ゆこりん |


検察側の罪人(雫井脩介)

 

蒲田の老夫婦殺害事件の容疑者として浮かんだのは、すでに時効になってしまった事件の重要参考人の男だった・・・。
その男、松倉の名前を見た最上検事は、今回の事件の犯人として松倉を追い詰めていく。だが、最上の強引なやり方は、最上を慕う若手検事・沖野に疑念を抱かせることになるのだが・・・。

「時効という壁に阻まれ、女子中学生殺人事件の犯人だと分かった松倉を裁くことができない!」
最上の歯車は、そこから狂い始める。最上は、松倉をある事件の犯人に仕立て上げようとする。そして、罪を償わせようとする。そのためには手段を選ばない。最上を慕う沖野も、しだいに最上に疑惑の目を向けるようになる。これは正義か?それとも私怨か?暴走する最上を誰も止められない。
読みごたえはあるが、最上が自分を犠牲にしてまで松倉を追い詰めようとする動機が弱いと思う。最上と殺された女子中学生の間には、それほど強いきずながあったとは思えない。松倉を犯人に仕立て上げる方法にも疑問が残る。そんな方法で、松倉が犯人だとみんな思うだろうか?設定に無理があるような気がする。
テーマはよかったが、どこか物足りない感じがする作品だった。読後も、もやもやしたものが残った。



| 雫井 脩介 | 20:17 | comments(0) | ゆこりん |