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闘う君の唄を(中山七里)

新任幼稚園教諭として埼玉県神室町の神室幼稚園に赴任した喜多嶋凛は、園児の親たちの異常ともいえるほどの幼稚園運営への干渉を目の当たりにする。凛は巧みに親たちの要求を退け、自分の信念のもと幼稚園教育に情熱を注ぐ。だが、思わぬできごとが彼女を待っていた・・・。

園が一度決定したことを保護者会が覆す。そんな状態になったのは、15年前のある事件がきっかけだった。園長が親たちに毅然とした態度を取れないのも、それに起因していた。厳しい状況の中、幼稚園教育に情熱を傾ける凛。彼女は、どんな困難にも負けない強い信念を持っていたのだが・・・。
最初は、喜多嶋凛の奮闘記なのかと思っていた。だが、物語は意外な方向へ進んでいく。前半と後半とでは雰囲気がまるで違う。ミステリー色がどんどん濃くなっていく感じだ。「幼稚園に隠された真相は一体何か?」その真実が明かされる描写が一番のクライマックスだと思うが、残念なことに途中で真相が分かってしまった。その真相には新鮮さも意外性もなく、ちょっと不自然な感じさえする。作者が自分の都合のいいようにまとめてしまったのか?中山七里作品ということで期待して読んだのだが、あまり面白いとは言えない作品だった。



| 中山 七里 | 20:40 | comments(0) | ゆこりん |


テミスの剣(中山七里)

昭和59年、不動産業者強盗殺人事件が発生!逮捕された楠明大は自分はやっていないと訴えるが、過酷な取り調べの中で自白へと追い込まれていく。それは、あってはならない冤罪の始まりだった。この事件の真実を明らかにしようと、ひとりの刑事が決心したが・・・。

自白の強要、死刑判決、容疑者とされた楠の自殺・・・。冤罪に対する渡瀬の苦悩は深かった。冤罪は、本人だけではなくその家族をも絶望のどん底に突き落とす。渡瀬は真実を明らかにする決心をするが、それは容易なことではなかった。それを警察という組織の中でおこなうということは、警察全員を敵に回すことと同じだった。警察の激しい妨害にあいながら渡瀬は真実を追い求める。「警察は、真実を明らかにするよりも自分たちの名誉を守ることが大事なのか!?」渡瀬の憤りが強く伝わってくる。彼は何ものにも屈せず、ただひたすら真実へと突き進む。読み手をぐいぐいとひきつけ、最後まで目が離せない展開だった。そして、ラストに衝撃の真実が待っていた!
権力は何のためにある?正義とは何か?人として本当に守らなければならないものは何か?さまざまな想いにとらわれ、読後も強く余韻が残った。読み応え充分の面白い作品だった。



| 中山 七里 | 13:54 | comments(0) | ゆこりん |


ヒポクラテスの誓い(中山七里)

単位不足のため、浦和医大の研修生・栂野真琴は法医学教室に入ることになった。そこにいたのは、法医学の権威である教授の光崎と準教授のキャシーだった。光崎は、既往症のあった遺体に強くこだわった。無理をしてでも解剖しようとした。どうして彼はそれほどこだわるのか?そこには、意外な真実が隠されていた・・・。5編を収録。

型破りな光崎。外国人の準教授・キャシー。個性的なふたりに鍛えられながら、真琴は法医学に勤しむ。そして、しだいに法医学にのめり込んでいった。
人それぞれ、さまざまな人生の終わり方がある。だが、その遺体には、思わぬ死の真相が隠れていることもある・・・。「病死や事故死に見えるけれど、実は事件の被害者だった!」などということもあり得るのだ。物言わぬ遺体が最後に語ることができるのは、法医学の現場でしかない。解剖によりしだいに真実が明らかになっていく描写は、圧倒的な迫力だった。解剖シーンの描写もリアルで、興味深く読んだ。5編どれもがおもしろく、意外な成りゆきに驚きもあった。だが、真の驚きは最後の最後にあった!
読み始めたら止まらなくなり、最後まで一気に読んだ。読後も満足感が残る。読み応えのある楽しめる作品だと思う。



| 中山 七里 | 16:58 | comments(0) | ゆこりん |


追憶の夜想曲(中山七里)

腕は立つが、法外な報酬を要求する悪辣弁護士の御子柴礼司。だが、彼は意外な行動をとる。高額な報酬なしで、夫殺しの容疑で懲役16年の判決を受けた主婦の弁護を希望したのだ。彼に勝算はあるのか?

夫殺しの主婦は懲役16年の判決を受けたが、御子柴はその判決を覆そうとした。誰の目にも事件の真相は明白で、新たな真相など見つかるはずがないと思われていた。だが、御子柴は追う。まだあるはずの、誰にも気づかれることのなかった真実のかけらを。果たして、判決を覆すほどのものを見つけられるのか?御子柴と検事・岬恭平との因縁の法廷対決も絡み、緊迫感があり目が離せなかった。二転三転・・・事態は思わぬ方向に転がり出す。そして、事件の本当の真相とともに明らかになるもうひとつの真実!予想もしなかった衝撃の展開に思わず息をのんだ。こんな結末が待っていようとは・・・。
刑に服しても、そのことをどんなに悔いても、過去に犯した罪は決して消えることはない。生きている限りその罪を背負って生きていかなければならない。14歳の時に起こした事件の後、名前を変え弁護士となり別の人生を歩んでいた御子柴でさえ、過去の罪を消し去ることも忘れることもできなかった。「償い」とは何だろう?深く考えさせられた。
最初から最後まで息をもつかせぬ展開で、一気読みだった。読みごたえのある面白い作品だと思う。



| 中山 七里 | 19:39 | comments(2) | ゆこりん |


贖罪の奏鳴曲(中山七里)

加賀谷という強請屋のライターが殺された。彼の死体を遺棄したのは、御子柴礼司という弁護士だった。加賀谷は、御子柴が担当している保険金がからんだ殺人事件に何か関係があるのか?また、御子柴にも、加賀谷に強請られるような人に言えない重大な秘密があった・・・。

14歳の時に起こした事件・・・幼女バラバラ殺人事件。少年院に収監された少年は、やがて名前を変え弁護士になった・・・。
裁かれる者から裁く者になった御子柴礼司。悪辣弁護士と言われようが、いっこうにかまわない。ただおのれの生きたいように生き、やりたいようにやる。そんな彼が引き受けたのは、保険金がからんだ殺人事件だった。事故で意識不明になった夫の生命維持装置を止めたのは、本当に妻だったのか?「新たな真実など絶対に見つかるはずがない。」絶望的な状況の中、御子柴は事件のあらましをひとつひとつ検証し、その鋭い洞察力で不可能と思われた新たな真実にたどり着く。その過程は実に見事で、物語の中にぐいぐい引き込まれた。また、法廷シーンも圧巻で、その迫力に思わず息をのんだ。新たな真実では、人が持つ先入観が判断を狂わせることもあるのだと、今さらながら感じた。
罪を犯す、犯さない。それは、紙一重の差かもしれない。人はなぜ罪を犯す?人を更生させるきっかけはどこにある?罪を償うということは、本当はどういうことなのか?さまざまなことを考えさせられた作品だった。



| 中山 七里 | 20:04 | comments(0) | ゆこりん |


さよならドビュッシー(中山七里)

ピアニストを目指し毎日練習に励んでいた遥は、祖父と従妹とともに火事に遭う。大やけどを負いながらひとりだけ生き残った遥だったが、次々に不幸が襲う。後遺症に苦しみながらコンクール優勝を目指す彼女の夢はかなうのか・・・。

火事の後遺症に、心も体も傷つけられた。けれど、岬という心強いピアノの師を得て、コンクール優勝を目指し遥は練習に励む。だが、遥のまわりには次々と不可解な出来事が起こる。そして衝撃の殺人事件!なぜ遥にこんなにも不幸が襲いかかるのか?その真相を知ったときは「そうだったのか!」とは思ったが、意外性は感じられなかった。ある程度予測がつくことだった。また、真相を知ってストーリーを振り返ったとき、あることに対し、本当に最初はだれも気づかなかったのかと疑問を感じた。名前は伏せるが、ある人物の動機もちょっと弱いのでは?それでも、音楽の描写は圧巻だった。演奏が本の行間から聴こえてきそうな気がした。
ストーリーに不自然さを感じるところはあったが、まあまあ楽しめる作品だと思う。



| 中山 七里 | 19:52 | comments(0) | ゆこりん |