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さよなら、そしてこんにちは(荻原浩)

葬儀社に勤める陽介は、数々の人の死を見てきた。そんな彼はもうすぐ父親になる。心の中で生まれてくる我が子と過ごす日々を想像しながら、彼はせっせと仕事に励むが・・・。表題作を含む7編を収録。

見回せばどこにでもいるような、そんな人たちの日常を描いている。登場人物の、生きることに一生懸命な姿が、読んでいて心にぐっとくる。一番印象に残ったのは表題作の「さよなら、そしてこんにちは」だ。人の死を生業としている男の妻が子供を産む。その「生」と「死」のコントラストがなんとも言えなかった。短いけれど、心に強く焼きつくような話だ。どの話も、ユーモアの中にちょっぴり切ない部分が含まれていて、そのバランスが絶妙だった。



| 荻原 浩 | 15:38 | comments(0) | ゆこりん |


サニーサイドエッグ(荻原浩)

「猫を捜してほしいんです。」
若くてきれいな女性の依頼に俊平は燃える。だが、猫捜しの依頼はもう1件来た。その2匹のネコはかなり訳ありの感じだ。俊平は、若くて金髪で青い目(?)の秘書と猫捜しに奔走する。「ハードボイルド・エッグ」でおなじみの、探偵最上俊平が再び登場!

今回の猫捜しはかなり危ない仕事になっていく・・・。だが、軽い口調で語られるこの作品は、悲壮感や緊迫感などとはまったく無縁と言ってもいいくらいだ。「見つからなかったらやばいでしょ。」読み手がこう突っ込みたくなる。期限内での猫捜し。見つからなかったらどうなるのか?若い秘書には何か秘密が?時には笑いながら、時にはほんの少しハラハラしながら読んだ。「読み手を楽しませること。」このことに、これほど徹底した作品は珍しい。ラストもお見事!きちっと着地成功♪それにしても荻原さん、猫の生態に詳しい!!脱帽です(^^;



| 荻原 浩 | 19:27 | comments(0) | ゆこりん |


ハードボイルド・エッグ(荻原浩)

探偵稼業も楽じゃない。探偵になって3年になるのに、いなくなった動物探し専門のような状況。その状況を変えようと秘書を雇うことにしたのだが・・・。笑える、泣ける、ハードボイルド(?)作品。

俊平の秘書としてやってきたのは、送られてきたダイナマイト・ボディの写真とは似ても似つかぬお婆さんの綾。凸凹コンビだが、息は合ってないようでちゃんと合っている。ドタバタの笑える話かと思ったが、後半にはとんでもない事件が待っていた。真相を探るうちに見えてきたのは、思わぬ事実。俊平と綾にも危機が迫る。後半はちょっとハラハラさせられた。そしてラスト・・・。前半の笑いとは全く違う展開に思わずホロリとした。こんなラストが待っていようとは思わなかった。笑いあり、涙ありの作品でとても楽しめた。



| 荻原 浩 | 16:57 | comments(0) | ゆこりん |


四度目の氷河期(荻原浩)

目の色も髪の色もみんなとは違う。外見も行動も人とは違うことを常に意識していたワタル。彼は、母親が教えてくれなかった父親について、驚くべき発見をする。そこから彼の新たな生き方が始まった・・・。一人の少年の成長の記録。

母が決して語らない父のこと。父親は誰か?思い当たったワタルは、その日から自分自身を変え始める。少しずつ成長するワタル。変わっていくのは体だけではない。心もしっかりと確実に成長していく。「人とは違う」「普通」、その線引きをする基準は何だろう?いや、そんなものは初めからないのだと思う。だれも明確にそのことを断言できる人はいないだろう。けれど、人はそういう線引きをしたがる。そのことから抜け出したワタル。人はこうして成長していくものだとあらためて思った。そうそう、作者の荻原さんの言いたいことは、83ページの3行目だそうなので、そちらもじっくりと・・・。タイトルに深く関係しています。



| 荻原 浩 | 17:09 | comments(0) | ゆこりん |


ママの狙撃銃(荻原浩)

平凡な主婦になったはずなのに。ある日突然かかってきた電話が、曜子の人生を変えた。25年ぶりのKからの暗殺依頼。曜子は再び銃を手にした!

今は平凡な主婦だが、25年前はスナイパーという経歴の持ち主の曜子。暗殺依頼を家族のために断ろうとするが、彼女に、再び銃を手にする決心をさせたのが家庭の事情というのは皮肉な話だ。冷酷な暗殺者に徹することができないまま曜子はターゲットに銃を向ける。
曜子の選んだ道にはやはり抵抗を感じる。殺人を犯した手で我が子に触れることは、私なら絶対にできないだろう。描写はテンポがよく軽くてコメデイ風だが、いじめ、リストラ、殺人と内容は重く、描写と内容の間にはかなりのギャップがある。読み手としては、それをどういうふうに受け止めて読めばいいのか悩んでしまった。読後も複雑な思いが残った。



| 荻原 浩 | 19:53 | comments(0) | ゆこりん |


押入れのちよ(荻原浩)

失業中の恵太が借りたマンションは格安だった。だが、そのマンションにはひとつだけ欠点があった。押入れには幽霊が住んでいた・・・。表題作を含む9編を収録。

どの話も不思議でちょっと怖い。だが、そのなかには切なさも含まれている。特に印象に残ったのは表題作の「押入れのちよ」そして「木下闇」「しんちゃんの自転車」だ。幼くしてこの世を去らなければならなかった者の哀しさがよく描かれている。夫婦の心の中を描いた「殺意のレシピ」は別の意味で怖かった。本当に怖いのは幽霊?それとも人の心?後者かもしれない・・・。



| 荻原 浩 | 19:53 | comments(0) | ゆこりん |


あの日にドライブ(荻原浩)

ほんのささいな上司とのもめごとで辞表を出した。大手銀行を辞めた伸郎はタクシー運転手となるが、どこかなじめないでいた。家族とのぎくしゃくした関係、職場でのストレスが、いつしか伸郎を過去のにおいのする場所へと向かわせた・・・。

「どこで間違ってしまったんだろう?」大手銀行を辞めた伸郎はいつもそう考えている。だが、そう考えている限り前には進めないことに気づいていない。過去を懐かしみ、できるならあの日に戻りたいと過去を追い求める。その姿には哀れさがただよう。だが、過去にこだわることが愚かだと知ったときに、身近にある大切なものが見えてくる。家族がどれほど自分を思ってくれているのかも分かってくる。今の自分の姿は、自分自身が今の人生を選択した結果なのだ。その結果がどうであれ、人はこれからも前を見て歩くしかない。この作品はあらためてそのことを教えてくれた気がする。



| 荻原 浩 | 15:33 | comments(0) | ゆこりん |


母恋旅烏(荻原浩)

いろいろな商売に手を出したあげく借金返済不能に陥り、夜逃げした花菱清太郎一家。彼らが借金返済のために始めたのは、一度は捨てた大衆演劇だった・・・。

その日の生活もままならないほどの貧乏な暮らし。だが、この一家には暗さがない。「何とかなるさ♪」そんなお気楽な清太郎の性格は、うらやましくもあり、あきれるところもあり・・・。だが、けんかしながらでも一家はまとまっている。そんな感じがした。一家6人のほのぼのとした暮らしや大衆演劇の魅力は、読んでいてとても楽しかった。ラストはまさに「母恋旅烏」。果たして、末っ子寛二の思いは届くのだろうか?届いてないはずはないと思うのだが。



| 荻原 浩 | 16:06 | comments(0) | ゆこりん |


誘拐ラプソディー(荻原浩)

借金だらけ。自分で死ぬ度胸もない。勤め先の親方を殴り、金と車を奪ってはみたが・・・。そんな時金持ちの息子と思われる少年が車に転がり込んできた。「誘拐して身代金を。」そう考えた秀吉だが・・・。

誘拐事件!けれどシリアスではない。かなり笑える。誘拐しようとした少年伝助の父親篠宮智彦は、実はとんでもない職業だった!!引くに引けない秀吉。そのうろたえぶり!そして秀吉や伝助を追う、篠宮の部下たち。そこに別の伝助を狙う者たちも現れて、事情が複雑に絡んでくる。ラストまで目が離せない。秀吉はいったいどうなるのか、最後までハラハラさせられどおしだった。笑いの中にも、人と人との心のふれあいや、人が人を思う気持ちにホロッとさせられる箇所があった。笑って泣いて、泣いて笑って♪心から楽しめる作品だった。オススメ!!



| 荻原 浩 | 17:41 | comments(0) | ゆこりん |


さよならバースディ(荻原浩)

彼女には死ななければならない訳があったのか?彼女の死の真相を知るのは、人と会話の出来るサルのバースディだけ。真はバースディから真実を聞き出そうとするが・・・。

実験用の動物だが、真はバースディをそうは扱わなかった。人とサルとの不思議な交流。その信頼関係はほほえましい。一人の女性の死は、真を初め多くの関係者に衝撃を与えた。真実はバースディだけが知っている。バースディは何を語ってくれるのか?しだいに明らかになる真実。真の知らなかった事実が次々に出てくる。そしてバースディの未来は?読みやすく一気に読んだが、後半の展開がやや不満だった。それが彼女の死の真相だとはちょっと納得できない。ラストも感動的なはずなのだけれど、あまり感動できなかった。ちょっと作りすぎているような感じがした。



| 荻原 浩 | 11:48 | comments(0) | ゆこりん |