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アフリカの瞳(帚木蓬生)

世界のHIV感染者の三分の二がアフリカに集中する。ここでは、毎日200人の赤ん坊がHIVに感染して生まれてくるという。この過酷な現実を正面から見つめ、エイズとの闘いに明け暮れる日本人医師作田を、感動的に描いた作品。

恐ろしい現実がそこにはあった。毎日増え続けるHIV感染者。予防も治療も追いつかない。感染者は「感染した」という事実を、なかばあきらめの境地で受け入れる。そんなアフリカを製薬会社は、新薬の実験地域のように扱おうとする。悲劇が悲劇を生んでいく。悲劇の連鎖だ。こんな状況で、はたして未来は開けるのか?エイズ問題は私たちにとっても、もはや対岸の火事ではすまされない。火の粉が頭の上にぱらぱらと降り注ぎ始めている。アフリカ・・・。長年虐げられてきた大陸。「アフリカは世界を見つめる瞳だ。」という言葉がとても印象的だった。一日も早くこの世界からエイズの悲劇がなくなるようにと、願わずにはいられない。



| 帚木 蓬生 | 15:09 | comments(0) | ゆこりん |


国銅(帚木蓬生)

奈良の大仏建立。その大事業に遠く長門の国からも、国人を含め15人の男たちが都に向かった。何十日もかけてたどりついた都。そこで待っていた過酷な労働。国人は、詩を詠むことを日々の楽しみとして耐えていた。月日が流れ、ようやく待ち望んでいた国へ帰ることができる日が来たが・・・。

1200年以上も前、あの巨大な仏像を人の力だけで作り上げる。その労働がどんなに過酷だったことか!また、たとえ無事に労役を終えたとしても、国元にもどれる保障はどこにもない。国を離れて労役に就くということは、もう生きて国元に帰ることができないかもしれないということなのだ。何百人、何千人の男たちが作り上げた仏像。その体内には、男たちの様々な思いが、今も渦巻いているような気がする。巨大な仏像を、人々はどんな思いで見つめていたのだろうか?そこに見えるのは、悲しげな顔の人たちばかりに思える。



| 帚木 蓬生 | 15:18 | comments(0) | ゆこりん |


三たびの海峡(帚木蓬生)

1943(昭和18)年、河時根(ハーシグン)は17歳の時に父親のかわりに強制連行され、九州の炭鉱で働かされる。やがて終戦。彼は日本人女性と二人で故郷に帰るが、ついには別れ別れになる。そして月日が流れ半世紀が過ぎ、彼は再び朝鮮海峡を越える。三度目の海峡越え、それは釜山に届いた一通の手紙がきっかけだった・・。

強制連行、悲惨な状況下での過酷な労働、仲間の相次ぐ死。数十年の時を経てもなお残る無念の思い。架空の物語ではあるが、ここに書かれている朝鮮の人たちへの残酷なまでのむごい仕打ちは、実際にあったことだ。心に深く刻まれ決して消えることのない傷を、日本人は朝鮮の人たちにつけてしまった。胸が痛むと同時に、申し訳ない気持ちでいっぱいになった。この作品は日本人なら絶対に読むべきものだ。そして歴史をしっかり見据えてほしい。



| 帚木 蓬生 | 12:35 | comments(0) | ゆこりん |


賞の柩(帚木蓬生)

「ノーベル、医学・物理学賞」受賞!脚光を浴びる博士に隠された秘密とは?他人の成果を自分の手柄にとり込み、遠く離れていながらライバル達を自然死させるという恐るべき真実!志半ばで倒れた恩師の死に疑問を抱いた青年医師津田は、真実を探るべく行動を開始する。

作者が医者というだけあって、医学会の内幕を描いた部分は、妙に真実味がある。ただラストは、私としては少々不満が残るものだった。闇から闇へと真実が葬り去られた、という思いがある。



| 帚木 蓬生 | 15:27 | comments(0) | ゆこりん |